はい、栗本動物病院です。

東京都小平市の栗本動物病院です。ときどき更新しています。

お腹のゴツゴツ。女の子なら、今すぐ動物病院へ!

梅雨が明けました。
これから2ヶ月くらいは暑いのでしょうねー。
全然そんなふうに見えないのですが、実は低血圧の1号。
暑い時期は、体温を下げるために血管をひろげる→血圧が下がりやすいのだそう。
血圧が低くなりすぎると、めまいがしたり 失神したり。
お医者さんによると、こういったことを予防するためには 水分を多く摂るほうがいいのだそうで、せっせと水を飲んでいます。
たしかに、水を飲むとてきめんに体調が良くなるので、お医者さんてすごい。
長らく 女の人に多いといわれてきた 低血圧ですが、最近では 悩まされている男性も多いのだとか。
どうも調子が悪いな…と思ったら、ちょっと意識して ふだんより多く 水分を摂ってみてください。

さて。
わんちゃんたちの夏支度…といえば、サマーカット。
体感温度も下がり、熱中症のリスクも下がるとあって、当院でも、何年もまえから ずーっとオススメで、何度も記事にしてきました。
実は、暑さ対策だけでなく、サマーカットのおかげで 病気に気づける といったことが増えているんです。
中には、皮膚病 だけでなく、命に関わる重病を 早い段階で見つけられた…という子がいます。
それは、女の子の 乳腺腫瘍 にゅうせんしゅよう という病気。
当院twitterでも 定期的にお知らせしているのですが、はじめての発情期を迎える前に避妊手術を受けていなければ、避妊していても いなくても 可能性のある、悪性のがんの一種です。

発情期を迎えると、女の子の乳腺=おっぱいを作る部分に 女性ホルモンがはたらきかけます。
一度でも この女性ホルモンのはたらきかけを受けると、将来 乳腺腫瘍になる可能性があります。
極端な先生は、「発情を経験した子は、乳腺腫瘍には必ずなります。ただ、その前に、寿命がくるか、どうかというだけ」とまで言い切る人も。
それだけ、可能性が高い病気なのですね。

私たち人間は、乳がんを早期に発見するため、自分や医師による触診=触って調べたり、マンモグラフィーといった検査をしますね。
わんちゃんたちの場合、触診ももちろん可能なのですが、皮膚が薄く おっぱいのふくらみも少ないため、外から目で見ただけで 腫瘍を見つけられる場合があります。
とはいえ ふだんは 毛に覆われてよくわからないのですが、サマーカットにすれば ばっちり見つけられるというわけです。

トリマーさんなどから、「おなかにシコリがありますよ」と言われていても すぐに病院に連れて行かない方も。
でもね。
おなかにシコリがあるとき、素人判断で 様子を見るという選択は ぜったいにしないほうがいいです。
避妊していない子、生後半年以降の避妊だった子は 特に。
発情出血=人間の生理のような出血を見ていないとしても、毛に絡んだり 自分でなめとったり、そもそも出血が少なかった可能性がありますから、「1歳半で避妊したけれど、はじめての発情期はまだ来ていなかったから大丈夫」とは判断できません。
動物病院へ 早く連れて行ってあげてください。

当院のような、動物病院と併設のサロンであれば、その場ですぐに 獣医師による診察が受けられます。
行きつけのトリミングサロンが まだないという方。
皮膚病、心臓病やてんかんなどの持病があり、他のサロンで断られてしまった方。
暴れん坊や トリミングにトラウマのある子も、当院では受付しています。
ワクチンの状況や持病の症状、品種により、当院でお受けできないこともありますが、まずはお電話にてご相談を。
042-323-4567 で、お待ちしています。