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はい、栗本動物病院です。

東京都小平市の栗本動物病院です。ときどき更新しています。

夏のわんちゃんに多い病気 (1) 膿皮症(のうひしょう) 編

空梅雨… とは言いながら、湿度高めの 関東地方です。
気温が高くても、湿度が高くても、風があれば すこしはいいんですが…
暑くてベタ凪ぎのスッキリしない時期に いよいよ差し掛かってきたようです。

さて、そうなってくると 明らかに増えてくるのが 皮膚病。
中でも、膿皮症(のうひ・しょう)という病気が、とにかく多くなります。
ときどき、「ろうひしょう?」と 聞き間違えてしまう方がいらっしゃいますが、浪費ではなく 膿皮 です。
人間の子どもに多い とびひ(伝染性膿痂疹)なども、この一種で、
皮膚の常在菌が、小さなキズに入り込んで大暴れする…というのが 基本的な病気の流れ。
とびひとは違い、わんちゃんの膿皮症の場合には、
どんどん症状が広がったり 別の子にうつったりということはない とされてはいますが、経験上 まったく広がらないわけではないことが多く、
一か所できたものを様子見しているうち、かゆがってなめたりかじったりして 気がつけば何か所も赤くなってしまっている…なんてことがよくあります。
蒸れやすいおなかやお股、おしりなどに、赤くて丸いハゲや、カサブタが剥けたあとみたいなエリアがいくつも出来てしまうこともあり、「先生、赤剥けになっちゃった」「おなかにいっぱい部分ハゲができちゃったのよねー」なんて言いながら ご来院される方もいらっしゃいます。

かゆみが強かったり、皮膚の状態によっては、飲み薬や塗り薬が出ることもありますが、
当院では ある程度症状の落ち着いた子には、薬用シャンプーを使った 薬浴による治療を おすすめしています。
薬浴治療は、シャンプーを正しく使い、しっかりと洗い流し、そして徹底的に乾かすことができれば、
行きつけのトリミングサロンやおうちでもできる治療方法です。
お薬での治療とは違い、症状がおさまったら 残りは取っておいて、また悪化したら使う…というやり方もできるため、
体質で、時期になると繰り返してしまう子などは、悪化してしまう前に…と、早めにシャンプーだけ 確保しておくという方も。
お仕事などで 病院へしょっちゅう連れて行くことが難しいという方にも、たいへんご好評をいただいています。
それだけではなく、このシャンプー+ひどいときだけ塗り薬・飲み薬の治療法で、長年手放せなかったおくすりを ストップできた!という方もいらっしゃいます。
シャンプー?薬浴?気休めなんじゃないの?と思われる方もときどきいらっしゃるんですが、効果もしっかりある治療法なんです。

シャンプーを処方するときには、ご希望の方には 当院トリミングチームより、薬用シャンプーの効果を最大限に引き出せるような洗い方を熱血指導いたします。
シャンプーの方法を変えたら、症状が劇的に改善した!という方も。
サラッといえば、患部は指先でなく手のひらでさすって洗う・もういいかな?と思った時点からさらに3分は長くすすぐ・地肌をとにかくしっかりと乾かす の3点がポイントです。
最後が 特に大事で、「ドライヤーをいやがるから」「夏だし乾くでしょう?」「汗ばんでいるから…」とかなんとか言いながら、半乾きで済ませてしまうと 皮膚の状態はてきめんに悪化します。
大きな音のするドライヤー、苦手な子も多いんです。
そんな子でも 我慢できるよう、ブラシやタオルを駆使して わんちゃんにいやな思いをさせずに素早く地肌まで乾かすコツも お伝えします。
ちなみに、わんちゃんは体の表面からは汗はかきませんので、お風呂上がりも「汗ばむ」ことはありません。
乾かしても乾かしてもすぐ汗をかいてしまって乾かない!なんてことはありませんので、ご安心ください。
この乾かし方をマスターしておくと、ご自分にはもちろん、子どもやシニアの方などの入浴後に、髪を乾かしたい時にも使えるので、便利ですよ。
1号も 子どもとお風呂に入っているのに お風呂上がりの所要時間がだいぶ短く済んでいるのは、この 早い乾かし方を教わったからなんです。

トリミングした直後だけはキレイ とか、おくすりを飲んでいるときだけは調子がいい とかでは、なんだかなーと思いませんか?
おうちで、ふつうに生活する中でもできるケアで、症状がおさまるかもしれません。
ぜひ一度、当院にご相談ください。
あなたのお電話をお待ちしています。