突然ですが、
滑舌はまあまあいい方 と自負している 代診1号です。
むかーしむかし、まだ元号が昭和じゃったころ、
近所付き合いの一環で習っておった ミュージカルのおかげ... かもしれません。
そんなわけで、噛みにくいほうでは あるのですが、
恥ずかしながら わんちゃん・ねこちゃんに噛まれやすいほう ではあります。
どうも、いらんタイミングで手を出してしまうんですよね。(="=;;;;;;
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さて、そんな1号、
先日6年生になったばかりの後輩から、
「臨床に出るのに、破傷風の予防接種って打ちました?」
と聞かれました。
1号の時代には、
2-3週間 牧場に住み込みで行う実習があり、
その実習を受けるにあたり 破傷風の予防接種を受けたので、
臨床に出るからとあえて接種はしませんでしたが、
カリキュラムが変わったのですね。
わたしたちのように 動物病院で働いていると、
どうしても 普通の人より 破傷風のリスクが高いので、
後輩には、大人になってから予防接種を受けていないのなら、
受けておいた方が安心かもね、と伝えました。
破傷風は、現代の日本では、赤ちゃんのころから予防接種をすることになっています。
3ヶ月から、「●種混合」というのを4回くらい打ち、
11歳になった時にも 追加で1回打つはずです。
ですが、体調を崩したり、病院の予約枠が埋まってしまっていたりと、
スケジュール通りに打てる子の方が少ないのですよね…。
実際、ほとんど打てないまま幼稚園に上がることになった、なんてことも耳にします。
また、大人になると、免疫の効果が切れてしまうともいわれていて、
アメリカなどでは、破傷風は大人になってまた追加で注射を打つことになっています。
破傷風は、転んで擦りむいたり、
ガーデニングや砂遊びのときなどに小石で切った、などがきっかけでよく感染しますが、
わんちゃん・ねこちゃんに噛まれても、うつる可能性がある病気です。
ですから、わんちゃん・ねこちゃんに触るときには、
破傷風のことも 少しだけ念頭に置いてくださいね。
ママたちがおしゃべりに夢中の間に、
お店の外で待っているわんちゃんに触ろうとしたりしているちびっ子をときどき見かけますが、
噛まれてケガをする可能性があるだけでなく、
破傷風など、もっと恐ろしい病気になる可能性もあるんです。
よく知っているコだって、
今までに噛んだことが一度もないコだって、
機嫌が悪かったり、体のどこかが痛かったり、ビックリさせられたりしたら、
急にガブッとやるかもしれません。
「うちのコは噛まない、噛んだことないから」と言われて預かったコに噛まれたこと、
何回もあります。(="=;;;;;;;;;
おうちで飼っているコでも、
知らないコでも、
噛まれて、傷口ができたら、
念のため 病院に行くことをお勧めします。
「噛まれたけれど、傷も大したことないし病院はいいや」と思っていたら、しばらく経って破傷風を発症し、
「地獄を見た…」と語った後輩がいました。
破傷風にかかると、光や音に反応して全身の筋肉が強くけいれんを起こします。
イナバウアーのように反ってしまい、ひどい場合は背骨を折ってしまうことも。
また、呼吸をするのに必要な筋肉もけいれんしてしまうため、
自分で息をすることもできなくなる場合もあります。
強い痛みがありますが、意識はあり、
自分の声にも反応してけいれんが始まってしまうため、
泣くことはおろか、声を出すことすらできず、ただ耐えるしかないのですね。
ここまで悪化させる前に病院へ来ていれば、
手が打てなくもなかったのに…と、後輩は先生に言われたそうです。
「破傷風だなんて、思いもよりませんでした」と言ったら、
「獣医さんなのに…」と言われ、辛さが余計に増したとか。
わんちゃん、ねこちゃんに触るときには、
十分に気をつけてくださいね。
そして、万が一噛まれてしまったら、
できるだけ早く病院へ行きましょう。
「破傷風は地獄です、拷問です」と、後輩も語っていました。
「僕のような思いをする人がいなくなりますように」
と言っていたので、皆様とシェアさせていただきました。
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