はい、栗本動物病院です。

東京都小平市の栗本動物病院です。ときどき更新しています。

フィラリアのおくすりは、必ず病院で!フィラリア症のお話

第66回獣医師国家試験が、昨日終了しました。
受験生生活の終了に浮かれ、おおはしゃぎする6年生を眺めながら、
「いやーみんなピチピチしてるね」
「全身から若さとエネルギーが溢れてるよね」
「人生これからっていう、わくわくした感じがなんだか眩しいね」
と口々に言い合い、
同期とため息をつきあいながら乾杯したことを ご報告しておきます。
お肌も心も カラッカラ な代診1号当院twitterはこちらからです。

さて、
ここで 突然ですが、
泣く子も黙るカラッカラ女子な 1号からの、
大切なお知らせです。

2014年、当院にはフィラリアの患者さまがいらっしゃいました。
フィラリア症とは、
蚊に刺されたときに、
血管の中に小さなソーメンのような寄生虫が入り込み、
からだの中で虫が大きくなることで、血管が詰まってしまう病気です。
心臓や肝臓、肺などにダメージを与えるので、
亡くなってしまうこともある、おそろしい病気です。

今、日本で「フィラリア症の予防ができます!」と認められているおくすりは、
錠剤(普通の丸いおくすり)、粉薬のほか、
より飲ませやすいビスケットタイプ、お肉タイプ、
飼い主さんが首に垂らすタイプや、
病院で注射してもらうタイプがあります。
このすべてが、
獣医師の要指示薬=動物病院でしか手に入らないおくすりです。

インターネットや、海外通販などで、
「激安!特価!フィラリア予防にどうぞ!」「動物病院のと同じ成分!」などと謳って売られているおくすりには、
なんの効果もないものや、
日本の法律では認められていない危険なもの、
期限切れや粗悪品などが混ざっていることもあります。
フィラリア予防のおくすりは、
もうすでに感染している子に飲ませてしまったり、
体重にあわない量を飲ませてしまうと、
最悪 亡くなってしまう可能性もあります。

ですから、私たち獣医師は、
フィラリア予防のおくすりを処方する前には、
血液検査と体重測定をし、カルテに記録を残し、その処方に責任を負います。
それだけ、厳重に取り扱わなければならないおくすりなのです。

数百円、数千円を節約して、
もしかしたら危険かもしれないおくすりや、
効果がないかもしれないおくすりを、大事な家族に飲ませますか?
そもそもおくすりを飲ませず、家族を危険にさらしますか?

おくすりを飲むのが苦手な子のために、
当院では、丸い粒の錠剤タイプだけでなく、
おいしいチュアブルタイプも処方しています。
おくすりの苦手な子、なかなか飲ませられない子はたくさんいますので、
どうぞ、お気軽にご相談ください。


もうすぐ、春の健康診断キャンペーンが始まります。
フィラリア予防のおくすりを処方するのに必要な血液検査が、
お得なキャンペーン価格で受けていただけます。
よくわからないお店なんかで、危険をおかして節約するより、
獣医師に確実に検査してもらった上で、
かしこく節約しちゃいましょう。

あなたのご来院、お待ちしています。