はい、栗本動物病院です。

東京都小平市の栗本動物病院です。ときどき更新しています。

目の付け所が…☆最新!ハイテク健康管理のはなし

入梅、そして 歴史的な米朝首脳会談
対立していた過去を 水に流して、みんなで正々堂々と東京五輪を迎えたいですね。


そんな今日、ハイテク健康管理の話が 飛び込んできました。
それは、IoTの技術を活用した 猫さんのトイレ。
目の付け所がシャープな あの会社と、ついにスタバのできた あの県の大学がコラボして作られたトイレです。


猫さんの病気は数あれど、やはり いちばん多いのは腎不全。
ゆっくりゆっくりと進行し、やがては生命を脅かす、恐ろしい病気です。
当院でも、定期的な血液検査や 尿検査をおすすめしてきました。
腎不全の嫌らしいのは、水をよく飲むとか、おしっこが減ってきたなど 飼い主さまが気づくような状態になったときには、すでにかなり進行していることがほとんど ということ。
でも、実は こうした症状が出始めるよりも前から、血液検査や尿検査では 病気がわかります。
だからこそ、若いうちから定期検査を始めましょう とご案内しているわけです。


ですが。
血液検査や尿検査、正直なかなか…
だって、病院が何時間かかるかもわからないし…
お金だってどれくらいかかるのか…
足元を見られてへんなサプリややたら高いご飯を押し売りされたら…
嫌がるのよね、ケージに入れて車に乗って病院に行って、待ってるうちにどんどんおびえちゃうし。
うーん、なんだかいろいろ忙しいし、見た目はとっても元気だし。
今週はやめておこうかな。うん、またいつかね。
そんなふうにしているうち、病気は進んでいってしまいます。


でもね。
尿検査、別に病院に来なくたって できる項目があるじゃん!
そこに目をつけたわけです。
シャープですね。


この新しいトイレは、尿の量と トイレの回数をスマホで確認できるというもの。
ですから、腎不全だけでなく、膀胱炎などにも気づきやすくなります。
あれ、いつもよりトイレが長いな、とか、おしっこが近いみたい、とわかるから、おしっこトラブルかしら?と気づけるんですね。
悪化してしまう前に、手が打てるわけです。


こんな未来の技術、いったいお幾ら?
10万くらい?と思ったら、なんと 3万円でお釣りがくるのだとか。
実際に発売されるのは 来月末だそうですが、猫さんの健康管理が 大きく変わるかもしれませんね。


異変のお知らせがスマホに届いたら お早めに病院へ。
スマホへの通知はなくても、飼い主さまの勘でも かまいません。
あなたのご来院、お待ちしています。

6月は「夏越の大祓」トリミングするならいま!

6月になってしまいました。
あと3週間ちょいで、2018年の半分が過ぎてしまう計算です。
1月に立てた、平成30年の目標、達成できそうですか?


そんな 6月。
30日は、夏越の大祓(なごしのおおはらえ)の日です。
これは、いわば上半期の大晦日。
この日にも、年末の大晦日同様、大掃除をするのがよいのだそう。
年末に大掃除するだけでは 1年分の汚れを掃除することになりますが、6月にも大掃除すれば 半年分で済みますからね。
さらに、6月に大掃除をすると、雨のおかげで湿気が高く、汚れがゆるんで落としやすいとか。
真夏よりも気温が低いので 頑張っても汗だくになりにくいとか。
かといって、真冬ほどは寒くないので、水仕事もゆううつでないとか。
湿気でカビやばい菌が活性化する前に綺麗にするとか。
いろんなメリットがあるようです。
昔の人は合理的ですね。
この、夏越の大祓のタイミングで、ヘッドスパやサマーシャンプーをおすすめしはじめるヘアサロンが多いそうです。
1号が長年お世話になっているサロンでも同じで、「5月でも7月でもないんです。6月でないと。6月が一番いいんです」と 店長さんが言っていました。


実は、トリミングも同じです。
いちばんいいのは、6月のうちのトリミング。
梅雨入り前〜梅雨明け前くらいのタイミングでするのが ベストなんです。
ここで すっきりさっぱりショートカットにし、プロにしっかり洗浄・乾燥してもらうと、皮膚病の芽を摘んでしまえます。
湿度も温度も高い夏場に こじらせてしまう可能性が うんと下がりますから、ぜひ 6月中に受けておきましょう。


例年、暑くなりだしてからのトリミングのご予約は混みあい、ご希望のお日にちで ご予約をお取りできないことも。
気温も上がり、長い毛のこの子を見てるだけでなんだかこっちも暑くなってくるし、本人もずうっとハアハア言ってて心配だし。
家の中もなんだかモワッと犬臭い、っていうか、普通に臭い!もう無理!!
でもうちの子、持病があるから、ふつうのサロンじゃお断りされてしまって…なんとかしてください!
そんなふうに、駆け込んでいらっしゃる方 多いのですが、ご予約の混みあい具合によっては なんとかならないこともあります。
混みだす前のいまが チャンスですよ。


6月だとボーナス前だから…と お思いの方も、ご安心ください。
当院、カードをお使いいただけます。
とにかく毎年、6月にトリミングを受けておけばきっとここまでの悪化は避けられたのでは…という子を 夏場によく診ますから。
今年はそんな子を ひとりでも減らすために。
ぜひお早めのご予約 お待ちしています。



伸縮リード、とっさのときは

以前から公園でときどきラブちゃんを連れてお散歩しているのをお見かけしていた 還暦くらいのご夫婦。
いつの頃からか、見かけるとご挨拶くらいはする、くらいの関係でしたが、ここしばらくおかあさんとわんちゃんだけで散歩していて 気になっていました。
とってもイケメンなおとうさん、我が家の面食い3歳児も その不在が気になっていたようで、ある日「おじいちゃんは?」と突撃。
「おじいちゃんはね、いまお手手が痛くておうちにいるのよ」
おかあさんによると、公園で伸縮リードのロックを解除してラブちゃんを遊ばせていたら、猫さんを追って 公園から飛び出していきそうになったのだそうです。
タイミング悪く、大型トラックが向かってくるのが見え、慌てたおとうさん、とりあえずラブちゃんを止めようとリードを掴んだそうなのですが、大型犬が本気で猫を追いかけているわけですから、全くかなわず。
すごい勢いで伸びるリードで擦ってしまい、手を大やけどしてしまったんだそうです。
「もう10日くらいになるのに、傷も深くてまだ痛いみたいだし、スパッと切ったわけじゃないからか、治りも遅いのよ。利き手を包帯でグルグル巻きだから、何もできなくてね。日常生活もとても不便なの。でも、病院の先生によると、こういう伸びるリードでケガをする人ってけっこういらっしゃるんですってね」
お大事に、と言ってお別れしました。


そうなんです。
伸びるリードでやけどする方、多いんです。
ラブちゃんのおとうさんのように 突然飛び出した子を制御しようとしてうっかりリードを握ってしまう方、
飼い主さんの足や腕に絡まった状態で 勢い良くリードが伸縮してしまったという方、
状況はいろいろですが、何しろ傷が深くて治りの遅いのが特徴です。
中には、ケロイドみたいになってしまって 大きな跡になった方も。


飼い主さんがケガをするだけではありません。
リードの伸縮をロックしたつもりで きちんとできておらず、自転車やベビーカー、走ってきた子どもを引っ掛けて転ばせてしまったとか、
道路に飛び出してしまったという事例もあります。


伸縮リードって便利なんですよね。
ノーリードOKのドッグランではないけれど、ちょっと走らせてやりたいな、なんてとき。
周りに人もいないし、リードが長ければいつもよりは自由にさせてあげられるんだけど、長いリードを持ち歩くのも かさばるし重いし絡まってじゃまになるし。
そんなとき、伸縮リードがあれば、かさばらず絡まらず、それでいて伸ばしてやりたいときには伸ばせますから とってもいいんです。
子犬ちゃんはじめてセット みたいなのにもたいがい入っていますよね。
でも、こんなふうに 自分が大やけどをするかもしれないこと、誰かにケガをさせるかもしれないことは、ぜひ 心に留めておいてくださいね。


ちなみに、1号も伸縮リードを持っています。
チワワにも シェパードにも使っていましたし、実家のビーグルも使っています。
1号が使うときは、必ず リードを2本着けます。
伸縮リードと、普通のリードの2本で、とっさのときには普通のリードをつかむようにしています。
と同時に、伸縮リードを足で踏みます。
足で踏めば、勢いよく伸縮しても、最悪靴はだめになるかもしれませんが 手をやけどするよりマシですからね。
反射的に手で握ってしまったとしても、足でも踏めば キズは浅くて済みます。
ロックがついている伸縮リードでも、とっさのときにロックできるとは限りませんから、
あっ!と思ったら、とりあえず足で踏む!

心の片隅にでも とどめておいてください。


ペットホテルで お預かりの子のお散歩は、念のためリード2本づかいです。
やんちゃな子や パニックになって駆け出すタイプの子は さらに念のため、スタッフの体に3本目のリードをたすきがけにし そこにもつないでいますよ。
変わった人…
ではありません。
危機管理 というやつです。
危機管理意識のしっかりした方も、危機管理とかめんどくさいあなたも。
ご来院、お待ちしております。

待ち合い室での過ごし方

一気に季節が進んでいきます。
お出かけ、お散歩の楽しい季節ですね。


4月に 狂犬病の予防注射をした方は、1ヶ月空けて そろそろ混合ワクチンの打てるころです。
ノミ、ダニや、フィラリア予防の薬を取りに行くついでに 混合ワクチン…とお考えの方も多く、
さらには 4月は忙しくて打てなかったから 5月こそ!と、狂犬病予防注射を打ちにみえる方も。
そんなわけで、通常以上に院内が混みあい、お待たせしてしまう場合があります。
他院さんで、待ち合い室での小競り合い→噛み付き合って双方何針も縫うケガ、入院という事例があったそうです。
ノーリード同士で、お互いの飼い主さんが お手洗いや電話で 目を離したすきのできごとだったとか。
お時間に余裕をもってのご来院、ケージに入れたり リードをつけてのご来院に、ご協力ください。
また、待ち合い室では かならずご家族のどなたかがついているか、当院スタッフに引き渡してから お電話などしていただけますようお願いいたします。
他のわんちゃんが苦手な子、ケンカも辞さない 気合の入った子は、お車でお待ちいただいて、順番になりましたらお車までお迎えに行くこともできますので、お申し付けくださいね。


さて、そんな事件が起きてしまったら?
一番心配になるのは、やっぱり、病気をうつされてしまっていないか?ということではないでしょうか。
噛まれた ということは、
・噛んだ子のヨダレが 噛まれた子の体に入った。
・噛まれた子の血が 噛んだ子の体に入った。
ということであり、ヨダレも血も 病気をうつすリスクはとても高いものです。
たとえば エボラ出血熱エイズは 病気をもった人や動物の血が体に入りこむことでうつりますし、ノロウイルスやインフルエンザは  ウイルスの入ったヨダレが飛び散り、体に入ることで うつってしまうことも。
わんちゃんに噛まれる ということは、単純に 噛まれたことによる 物理的なケガや、傷口から噛んだ子の口の中のばい菌が入る といったことだけではないのです。


噛んだり噛まれたりでうつる病気。
その中でも、一番恐ろしいのは 間違いなく狂犬病でしょう。
これは、発症したら100%死ぬ恐ろしい病気。
あの エボラ出血熱でさえ、発症しても回復した人は何人もいます。
でも、狂犬病は…?
歴史上、発症して回復した人はゼロ。
ひとりの例外もなく、100%、絶対に死んでしまうのです。
さらに恐ろしいのは、ほ乳類すべてがかかる病気ということ。
犬も、猫も、ヒトも、サルに牛、馬、リスやネズミに、キリンまで。
みんなかかる病気です。
ということは、病気をもった動物が いつどこにいるかもわからないわけですよね。
そして極めつけ、狂犬病は今この瞬間にも、世界中で猛威を振るっています。
毎日、たくさんの人が 狂犬病で亡くなり続けているんですね。
インフルエンザは冬場だけですし、エボラ出血熱だって 世界のどこかで患者さんが出れば大騒ぎになりますよね。
でも、狂犬病は…?
患者さんがあまりにも多いため、ニュースにすらなりません。
ただ、ただ、毎日 毎日、着実に、患者さんが亡くなっていく。
そんな恐ろしい病気が 狂犬病なのです。


ただひとつ、希望の持てること。
それは、日本ではいま現在、狂犬病は出ていない ということ。
1950年代を最後に、日本国内で感染、発症したという例はないので、「日本には狂犬病はない」と言ってもいいんです。


が。
東京五輪も近づき、毎年毎年 外国人観光客の数も増え、輸入する荷物も増え…
それに比例して、狂犬病が 入り込むリスクが、どんどん高くなってきています。
犬、猫などの動物は 農水省、それ以外のほ乳類は 厚労省
動物や、お肉などは、きちんと狂犬病ウイルスがいないことを確認するしくみが整っていますが、人間にはそこまで厳密なしくみがありません。
狂犬病は、潜伏期間の長い病気。
潜伏期間のあいだに、観光客として来日する可能性もあります。
そして、日本にいる間に発症したら…?
狂犬病ウイルスをどんどんまき散らしたら…?
あっという間に 日本じゅうに病気が広がってしまう可能性だってあるのです。


だからといって、江戸時代じゃあるまいし、鎖国なんてしていられませんよね。
そうなると、大事になってくるのが 予防です。
幸い、狂犬病は ワクチンで予防ができますから。
はしか の記事でお話したとおり、予防注射を7割の子が打っていれば、病気が入り込んでも 大流行には至りません。


パルボやレプトスピラなど、他にも 死亡率の高い病気や、ヒトにうつる病気はいくつもあります。
でも、その中で狂犬病だけが、わざわざ 狂犬病予防法 という個別の法律を作ってまで、犬を飼うのなら飼い主の責任で予防注射を受けさせなさいね、と決められているんです。
このことだけでも、狂犬病の恐ろしさ、日本で出てしまったときの危険さが よくわかりますよね。


当院では、ご来院順の受付、診察となっており、ご予約制の病院さんよりも どうしてもお待たせしてしまう時間は長くなります。
スタッフも複数いるため、ご予約制にするのなら 専用のシステムの導入コストがかかり、今までどおりの診察スタイルでいくのなら 診察料金が上がってしまうことと、
予約がいっぱいだから診られませんとお断りすることなく、一日にできるだけたくさんの子を診てあげられるようにしようとすると、当院くらいの規模では ご予約制よりもご来院順のほうがいいのです。
そんなわけで、お待たせしてしまう分、待ち合い室をお楽しみいただけるよう 掲示板にくふうを凝らしたり、駐車場まで お声がけに行ったり、五日市街道沿いを ぐるっとしてきていただいても大丈夫。
ケージに入れてきたから、リードがないけど  待ち時間のあいだにお散歩してこようかな…
そんなときは、お貸し出しできるリードもあります。
お気軽にお申し付けください。


あなたのご来院、お待ちしています。


 

給水するならお皿でね!解剖学的にもおすすめです☆

ゴールデンウィークが 終わりました。
仕事に燃えたあなたも、たっぷりお休みをとれたあなたも。
お疲れさまでした。


さて、そんな ゴールデンウィーク
海や山のレジャーに 小さな家族を連れていったという方も 多いのではないでしょうか。
高速道路のサービスエリアに、ドッグランを併設しているところも 増えてきましたからね。
以前よりも 気軽に連れ出せるようになったように思います。


そんな 道中。
好きなときに水分補給ができるようにということでしょうか、ケージに給水ボトルを付けている方 多く見かけます。
これ、移動中やお留守番の間だけなど ごく短時間ならいいのですが、毎日ずっと ボトルだけで給水することは、解剖学的にも おすすめできません。


実は、わんちゃんや猫さんの舌・喉は、ボトルの口をふさぐボールを舌で押し、できたすき間から出てきた液体を舐めとって飲む ということに向かない構造です。
ときどき、赤ちゃんのころにお母さんのお乳を飲んでいたのと同じやり方をすれば飲めるので大丈夫…などと説明している ペットショップの店員さんを見かけますが、モヤモヤが否めません。
赤ちゃんのころにできたから今もできるというのなら、みなさん、今もゴロンと床に転がって足の指をしゃぶれますか?
だいたいの赤ちゃんが簡単そうにやっていますけど、ほとんどの大人は難しいでしょうし、できたとして赤ちゃんのようにリラックスしながらチュッチュとやるのは難しいですよね。
それと同じことです。


そりゃ、足の指をしゃぶらなきゃ水が飲めないといわれれば、わたしたちだって必死に舐めようとします。
大きく口を開け、できるだけ舌をたくさん出し、ハアハア言いながら何度も何度もチャレンジするでしょう。
でも、どうしたって派手にこぼれ、周りを汚し、そのわりに飲める量は少ないですよね。
頑張っているうちに 気管に入ってむせたり、ゲホゲホああ苦しい、なんでコップに入れて置いてくれないんだろう…
あっ、手の濡れた人間が来た。少しでも水分がほしいから手の水滴も見逃さず舐めとろう、えっ、水をはね散らかして周りを汚すなって?こうやって足の指をしゃぶって飲めば清潔?清潔とかどうでもいいから、コップに水を入れてちょうだいよ!
こんなにも飲むのがたいへんなんだから、ちょっとした喉の乾きくらいならがまんしてしまうか…ああ喉が乾いた…コップに水を入れて置いてさえくれたなら…


尿結石など、おしっこが濃くなると 出てくるトラブル。
歯石のとてもひどい子。
お話しをしていると、お家でずっと給水ボトルを使っているという方が とても多いです。
わんちゃん、猫さんにとって、給水ボトルで水を飲めというのは、わたしたち大人に 足の指をしゃぶって水を飲めというのと同じ。
充分な水分が取れなければ、おしっこが濃くなりトラブルになって当然。
それに、食べカスを洗い流すこともできないのですから、歯石がひどくて当たり前です。


わんちゃんも、猫さんも、舌で水を巻き上げ、すくいあげるようにして飲むのが 解剖学的にも正しい飲み方なんです。
今までに一度もお皿から飲んだことのない子は、初めは少しだけ うまく飲めないかもしれませんが、すぐに上手になります。
お皿に舌を入れて飲んだお水を、時間をあけてまた飲むなんて、ばい菌が繁殖していそう…
それなら、水を飲むたび お皿を綺麗に洗って 取り替えてあげましょう。
そもそも、給水ボトルを使えば、お水を清潔に保てる というわけではありません。
むしろ、ボトルのほうが 構造が複雑なぶん、洗い残しやすすぎ残しがあるかも。


綺麗な水を飲ませてあげたい一心で、却って嫌な思いをさせ、身体に負担をかけてしまっているかもしれません。
水分補給は お皿から!
給水ボトルは、あくまでも移動中やお留守番中など、一時的な使用にとどめましょう。


それでも、水分摂取不足で 体調を崩してしまったら、診察は当院に お任せください。
あなたのご来院、お待ちしています。

予防注射があなたも周りも救うから。はしかも狂犬病も、予防注射が肝心です!

流行ってきてしまっていますね。
はしか こと、麻疹。
ゴールデンウィーク、人の多いところへ出かける方、気をつけてくださいね。
マスクでは太刀打ちできないですよ。


麻疹は高熱、発疹、咳やくしゃみ、鼻水などの出る病気。
なんだ風邪みたいなもんか、と バカにしてはいけません。
症状がとても強いので、大人でも発症すると 入院になってしまうケースも多いのです。
後遺症として、免疫力の下がった状態がしばらく続き、その間は他の病気にかかりやすくなるので、治ったからといって油断はできない、恐ろしい病気です。
さらに恐ろしいのは、その うつりやすさ。
はしかは、インフルエンザの10倍くらい うつりやすいといわれています。
患者さんに接触しなくても、空気感染しますから、たとえば風上でクシャミをしたら、満員電車の車内で咳をしたら、隣の蛇口でうがいをしたら…
簡単にうつります。
しかも、うつったらほぼ間違いなく 発症してしまいます。


こんなとにかく恐ろしい病気に、われわれができること。
それは、予防です。
インフルエンザとは違い、はしかのワクチンは 終生免疫。
一度免疫力をつければ、もう追加で打つ必要がないので、安心です。


平成2年4月2日以降生まれ、つまり 今年度28歳になるか、それより若い方の受けているワクチンプログラムなら、はしかの予防はできています。
ですが、それ以前の生まれの方。
今年度、29歳以上になる方は、もしかすると 予防が完璧ではないかもしれません。


29歳以上というと、ちょうど 今妊娠中だったり、ママ友や職場の同僚など、身近に妊婦さんのいる方も多いと思います。
妊婦さんがはしかにかかると、普通の人より重症になりやすく、妊婦さん自身が亡くなってしまったり、赤ちゃんが亡くなってしまったりすることも。
でも、妊娠中は はしかの予防注射をすることができません。


そんなときに大切になってくるのが、集団免疫という 予防のしかたです。
これは、100人の集団があったら、そのうち70人が予防注射を受け、免疫を持っていれば、その 100人の中に 病気が入りこんでも、どんどん感染が拡大していくことは防げる というもの。
たとえば 妊婦さんや、抗がん剤などを使っていたり、アレルギーなどがあって 予防をしたくても予防注射が打てない方。
こういう方は、集団免疫に頼るしかないわけです。
本人は免疫がないわけですから、うつってしまえば病気にはかかります。
でも、他の人がみんな免疫を持っていれば、そもそもうつる可能性が下がる という考え方です。
ワクチンは自分のためだけでなく、人のためでもある といわれるのは、そういう理由から。


はしかだけではありません。
狂犬病の予防注射も 同じです。


毎年一回、飼い犬に狂犬病の予防注射を受けさせるのは、狂犬病予防法という法律で決められたこと。
打ちたい・打ちたくない で決められるものではありません。
日本で犬を飼うのなら、必ず守らなければならないルールです。
主義主張で ルールを破るのなら、日本で犬を飼うべきではありません。
ですが、そうはいっても 痛い思いをさせるのはかわいそう…
そう思いますよね。
しかも、ちょっと調べてみたら、えっ?狂犬病って、日本ではずっと前から出てない病気なの?じゃあ打ちたくないかも…


でも、注射を受けることで、他のわんちゃんも守れるんです。
今や、世界中からたくさんの人やものが日本に入ってきます。
動物たちは、農水省厚労省などが 検疫 といって、病気を持ち込まないよう 厳しい条件を課しています。
が、わたしたち人間は、動物たちに比べ、病気の持ち込みはあまり気にしていません。
実際、50年以上狂犬病の発生がないというのは、動物でのこと。
人間は、海外でうつった人が 日本に戻ってきてから 発症した例が、21世紀に入ってからも 何度もあります。
たまたま 発症した人から 他の人へうつらなかっただけで、いつそうなっても おかしくはありません。


もし、海外から持ち込まれた狂犬病が 日本で広がったら…
きちんと予防注射を受けたわんちゃんは、わんちゃん自身も 飼い主さまも守ります。
毎年一度のこと、ちょっとめんどうですが、今年も忘れず 予防注射。
当院でも、受けていただけます。
あなたのご来院、お待ちしています。

こんなことまで!?当院で「ついで」にできること

狂犬病予防接種の シーズンですね。
この時期は、新人獣医さんの デビューの時期でもあります。
デビューは、病院によって 考え方がありますが、いつかかならず デビューするもの。
同期のあの子や、同じ研究室だったあいつが、SNSに張り切っていろいろアップしていても、気にせず 目の前の仕事に集中していましょうね。
何年か後に、自分、しょうもないことで焦ってたな!と 笑える日が来ますから。


さて、そんな 狂犬病ワクチン。
当院では、ご来院のついでに、いろんなことができるの、ご存じでしょうか。
実は、とっても便利なんですよ。


まず、狂犬病予防接種済票の受け取り。
これは、本来 保健所の窓口に並んで 550円を支払い、発行してもらうもの。
当院では、発行料の550円をお預かりし、小平市小金井市にお住まいの方の 受け取りを代行しています。
受け取った済票は、ご来院いただく手間を省くため ご自宅に郵送していますが、郵便事故が心配という方は、お預かりしておくこともできます。


それから、畜犬登録・住所変更や死亡登録などの代行。
これも、保健所へ行き、窓口に並び、書類を書き、また窓口へ行ってお金を払い…と とてもわずらわしい手続きですから、当院が 代行いたします。
書類をご記入いただき、登録料をお預かりしたら、あとは当院におまかせを。
待っているだけで、ご自宅に鑑札が届きます。


こういった 届出なんかのお手続きだけではありません。
予防接種のついでに、いろんな予防もやっておきましょう。
ご来院の際、ノミ・ダニ対策のフロントラインや、フィラリア対策のおくすり、両方いっしょになったジャーキーなども お渡しできます。
当院では、毎年フィラリア対策をきちんとしている子の血液検査は 2年に1回。
飲ませ忘れのないよう、ご来院のついでに お持ちいただくのがおすすめです。


まだあるんです。
爪切り、肛門腺絞りに、足裏のムダ毛処理。
これも ついでにできます。
当院では、獣医師はもちろん、トリミングのクラスを取った看護師や、他県から通う方もいるほどの カリスマトリマーが施術しますから。
嫌がる間もなく 終わります。
おうちで爪切り、できますか?
押さえられずに大暴れしたり、深爪しちゃったり、切ったところが尖りすぎて 床や壁がキズだらけになったり。
あるあるですよね。
肛門腺絞りも、どこを絞ったらいいかわからず、放置していたら中で化膿してしまったり。
足裏のムダ毛処理も、放置していたらフローリングで滑って腰を痛めたとか、膝のお皿が外れたとか…
大変なことになる前に、きちんと対策 しておきましょう。


狂犬病ワクチン、おっくうですよね。
どうせ 動物病院へ行くのなら、ついでにできることみーんな やってしまいましょう。
あなたのご来院、お待ちしています。