はい、栗本動物病院です。

東京都小平市の栗本動物病院です。ときどき更新しています。

セカンドオピニオンの流儀

今週月曜日に放映された、「プロフェッショナル 仕事の流儀」。
http://www.nhk.or.jp/professional/2018/0129/index.html
戌年ということで、ワンちゃんスペシャルと題し、犬に関連したプロフェッショナルたち3人の 特集回でした。

全国4万人近くの獣医師の中から取り上げられていたのは、小林哲也先生。
公益財団法人 日本小動物医療センターの理事長、埼玉の日本小動物がんセンターのセンター長を兼任され、日本獣医生命科学大学の非常勤講師でもあります。
この 日本小動物がんセンター、埼玉県所沢市にあり、当院からもセカンドオピニオンでご紹介したことが何度かあります。
小林先生と直接お話ししたことはないのですが、1号の同級生や後輩も勤務していて、勝手に親近感を覚えている病院さんでもあり、「日本小動物がんセンターでセカンドオピニオンを受けたい」といったお申し出があると、張り切って予約を取ってしまいます。
他にも、当院からセカンドオピニオンでご紹介することの多い病院さんといえば、武蔵境の日本獣医生命科学大学や、東京農工大学、ER府中など。

ただ、セカンドオピニオンで 日本小動物がんセンターや大学病院をご紹介することは、昔より多くはなってきましたが、まだまだ少ないのが現状です。
がんや難病をかかえる子と暮らす方のブログなどを拝見すると、
かかりつけ医に セカンドオピニオンを取りたい と言うと、わたしの診断が信用できないのか!?と思われるのではないか?
そんなご心配をされている方が多いようですね。
実際、当院でも、「セカンドオピニオンを取りませんか」とおすすめすると、「先生から勧められるとは思いませんでした」と驚かれる飼い主さまもいらっしゃいます。

当院では、セカンドオピニオンについて、「当院とはちがった見方での意見をもらえる」というふうに考えています。
そこに、優劣は存在しないんですね。
当院は わんちゃんやねこさんの診療に関して豊富な経験があります。ひとつひとつの症例に真摯に向き合っていくうちに、当院のカラーというものができていくので、経験のぶんだけ 当院の独自色は濃くなります。
高度診療施設をはじめとした他院さんで診ていただくことで、この当院のカラーに影響されない(他院さんのカラーには影響されていますが)診断を受けられます。
番組の中で、小林先生も同じようなニュアンスのことをおっしゃっていましたが、当院も 治療方針はわたしたち獣医師が決めるものではないと考えています。
あくまで、飼い主さまご自身が決めるもの・・・という考え方なんです。
その、治療方針を決めていただく 手がかりのひとつとして、わたしたちがお示しできるのが、病名や 獣医師としての意見です。
なので、手がかりは多い方がいい。
当院はこういう考え方なので、セカンドオピニオンを取っていただくことには大賛成ですし、こちらからお勧めしたりすることもあるんです。

セカンドオピニオンを、より権威のある病院で診断名を答え合わせすること のように捉えられている方もいらっしゃるかもしれませんね。
そういう方は、思い悩んだ挙句、かかりつけ医にはなにもいわずに そっと転院するようなかたちで セカンドオピニオンを取りに行かれることも多いようです。
でも、そういった形でのセカンドオピニオンはあまりおすすめしません。
というのも、費用も時間も 無駄になってしまうことが多いからです。

セカンドオピニオンのためには、通常、紹介状をご用意します。
症状や病気の経過、検査の情報、お薬の合う・合わないなどの体質といったさまざまな情報を、紹介先の病院さんに伝えるためのものですが、これがない状態で受診してしまうと、検査をぜんぶやり直さなくてはならず、内容によっては数週間・数万円かかることもよくあります。
症状や病気の経過、投薬などは、飼い主さまの日記や記憶などで辿れると思いがちですが、検査結果や投薬と連動することも多く、肝心な情報が漏れてしまっては意味がありません。
せっかくセカンドオピニオンを取るのなら、最短時間・最小の費用でいきたいですから、間違いのない 紹介状を持って受診されることをおすすめします。
他院さんについては よくわかりませんが、セカンドオピニオンに関する 当院の流儀は こんな感じです。

ファーストオピニオンから、セカンドオピニオンまで。
あなたのファーストコンタクト、お待ちしています。

コリネバクテリウム・ウルセランス?あたらしい伝染病のはなし

2018年になりました。
元号が1年間ずっと「平成」の最後の年です。
「平成」のうちにやりたいこと、行ってみたいところ、いろいろなことを実現していくような年にしたいですね。


さて、そんな 平成30年。
1月に厚生労働省から、衝撃的な発表のあった、ひとつの病気があります。
「コリネバクテリウム・ウルセランス感染症」という病気です。
これは、赤ちゃんが生後3ヶ月になってから何度か打つ「四種混合ワクチン」で予防できる「ジフテリア」という病気や、1歳になるまでに打つ「BCGワクチン」で予防できる「結核」という病気に近いもの。
原因になる菌が親戚同士にあたります。
この「コリネバクテリウム・ウルセランス感染症」という病気、平成25年から29年の5年間に わかっているだけでも日本で25例かかった人がいる病気です。
概算で1億3千万人近くが住んでいる この日本で、たった25例?0.00002%の人がかかる病気なんて、大したことないんじゃ・・・ と、あなどってはいけません。
この病気は 結核ジフテリアとはちがい、そもそも報告義務のない病気。
にもかかわらず、症状や状況などから、診察した先生などが「これは 報告しておいたほうがいいだろう」と判断して 報告されたもの。
つまり、よくある症状・ありがちな状況ではない。言い換えれば、お医者さんが「おやっ?」と思うような病気 ということなんです。
厚生労働省の発表は、この病気で、平成28年に亡くなった方がいらっしゃる というものでした。
彼女は、3匹の外猫さんにエサをあげていたことがわかっており、この子たちに接触したときに 菌に感染したと考えられています。


そもそも この菌は、ジフテリア結核とは異なり、常在菌=どこにでもいる菌 です。
どちらかといえば、人間の暮らす環境よりも、牛など家畜の暮らす環境に多くいる菌で、牛の乳房炎などの原因になることが多いので、わたしたち獣医師にはなじみのある菌です。
(余談ですが、獣医学部の現5年生、来年度に繁殖学の試験を受験予定の学生さんへ→Corynebacterium ulceransは、みなさんが受ける試験で出題される可能性が例年より高いように思いますので、押さえておいたほうがいいかもしれません。Corynebacterium属菌といえば、牛の乳房炎ですよね。乳房炎は畜産業に与える経済的影響が多いですし、もともと出題頻度の高い分野でもありますから、みなさんふつうに押さえてはいると思いますが。今回こうして話題となった菌ということで、例年よりも取り上げられやすいと思います。ただのOBのカン、ですけどね)
じゃあ、牧場や農場にいくときだけ 気をつけていればだいじょうぶなの?というと、そうではありません。
わんちゃんやねこさんの 皮膚病のあるところからも、比較的よく取れる菌ですし、風邪っぽい症状のある子どうしで 菌をうつしあってしまうこともあります。
中でも、外猫さんは ケンカ傷や擦り傷があることも多く、おうちから出ない子にくらべて 皮膚病や風邪をひくことが多いので、菌を持っている可能性が高いんですね。


厚生労働省も、
・外で出会った子はもちろん、ペットや牧場で飼われている家畜も含め、どうぶつに触った後は、手洗い・うがいなどをして清潔にする
・キスや食べ物の口移しなどの、濃厚な接触を避ける
など、心がけたほうがいいことを呼びかけています。
ごく普通のことではありますが、かわいいとついキスしてしまったり、冬場で水が冷たいと ついつい手洗いが雑になってしまったり。
いたずらに恐れたり、神経質になったりする必要はありませんが、亡くなった方がいるとなると、やはり気をつけたほうがいいことは間違いありませんから。


2018年を ハッピーに過ごすために。
憂いは少しでも 減らしておきたいですよね。
うがい、手洗いを徹底しつつ、健康管理に努めましょう。
小さな家族の体調不良は、当院へご相談くださいね。
あなたのご来院、お待ちしております。

まさか!?猫さんがわんちゃんを逆転!

戌年目前の この時期に、驚きのニュースが飛び込んで来ました。
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2017122201001637.html

一般社団法人 ぺットフード協会 http://www.petfood.or.jp/index.html というところが発表したニュースで、実態調査の結果、猫の飼育数が犬を60万匹上回ったというのです。
ここ数年の傾向として、ねこさんの飼育数は減っていないのに対し、わんちゃんは減っており、今年ついに逆転したのだそう。
わんちゃんは、ねこさんに比べて散歩などの手間や費用がかかる、集合住宅で禁止されているなどの理由で、飼う人が減ってきているのだとか。

1990年代以降、ペットブームといわれた日本では、漫画「動物のお医者さん」の影響で大流行したシベリアンハスキー、芸能人が飼っていると流行り出したダックス、CMがきっかけで大ブームになったチワワ、トイプードルなど、数年単位で 特定の犬種が大流行してきました。
たしかに、最近は、いっときほど 同じ犬種の子犬ちゃんが毎日毎日何家族もどんどんどんどん来る というようなことは少なくなったな・・・
と感じていましたが、ついに ねこさんと逆転したんですねえ。
今は空前の猫ブーム、などと報じているマスコミもあるようで、そういった報道によれば、アメリカン・ショートヘアーやスコティッシュ・フォールド、マンチカンなど、いわゆる「鼻ぺちゃ」のねこさんが今は人気なのだそう。
わんちゃんの大ブームほどの流行っぷりではない気はしますが、たしかにペットショップの店頭などでは 鼻ぺちゃのねこさんを多く見かけます。

ねこさんは、比較的「流行っているから」という理由で飼う方は少ないように思いますが、その分「飼いやすそう」「手がかからなそう」と気軽に飼い始めてしまう方が多いように思います。
わんちゃんは そうはいってもお散歩やお世話のことなど、いろいろ考えて飼い始めるという方がほとんどですが、ねこさんはいまだに「飼ってて手に負えなければ、外へ行けるようにしてやればいいや。運動もできるし、自分で狩りもするだろうし」と、安易に飼い始める人が一定の割合でいます。
そういった人は、「むしろ、外へ出かけられない方がかわいそう。狭い家の中でなく、外で自由に遊べるほうが猫も幸せだろう」とまで言い出すことも。
でも、外へ出るほうが、ねこさんにとっては危険なんです。
交通事故に遭ったり、知らない猫と喧嘩になったり。
おかしな人に捕まって酷い目にあわされるかもしれません。
変なものを拾い食いして、病気になるかもしれません。
寒いから暖を取ろうと、車のエンジンルームに入り込んで 大怪我をするかもしれません。
どれもこれも、家の中から出なければ起こらないことですよね。

これからも、わんちゃんの飼育数が減り、ねこさんは増える傾向は続きそうです。
何かペットが飼いたいし、ねこさんは手軽そうだから と飼い始めるのでなく、いろいろ考えた結果ねこさんが一番飼いたいから!と 飼い始める人が増えてほしいなと思います。

そうして、飼い始めた かわいこちゃんの健康管理は、当院にお任せください。
あなたのご来院、お待ちしています。

 

パンダと動物愛護法とクリスマス

いよいよ、来週19日から始まるシャンシャンの観覧。
1日400組限定のところ、最大で144倍の応募があったとか。
同じジャイアントパンダを飼育している和歌山アドベンチャーワールドでは、2014年・2016年と出産が続いたのに対して、上野動物園では2012年に生後1週間で亡くなってしまった子以降、出産がありませんでした。
上野で生まれた赤ちゃんパンダに会いに行けるのは実に29年ぶりとなるのだそうですから、この盛り上がりも納得です。
さて、シャンシャンの観覧開始は、生後半年を待って 日にちが決まりました。
お母さんシンシンにも、赤ちゃんのシャンシャンにも負担にならないようにと、生後半年まで大事に大事に育てられてきたわけです。
彼らのような、動物園で飼われるどうぶつというのは、種の保存(絶滅しないように保護する)、生態の解明(どんなふうに暮らしているのか、一生を通して観察する)、そして 展示(たくさんの人に観覧してもらい、啓もうしたり教育に貢献したりする)と、さまざまな役割を果たします。
生まれてからずっと、動物園動物の重要な役割のひとつである 観覧を犠牲にして、もっと大きな役割=種の保存に専念してきたシャンシャンが、観覧がはじまることで 動物園動物として 新しい一歩を踏み出すことになったわけです。
ただ シャンシャンに会えるようになった!うれしい!というだけではない、とても大きなことなのですね。

では、わたしたちの家族、犬や猫はどうでしょう。
ペットショップなどで展示され、販売される子犬や子猫は、動物愛護法で、どんなに若くても生後45日以上経っていないと展示してはいけない、と決められています。
ここでいう「展示」というのは、シャンシャンの「展示」とは違う意味で、どちらかといえば、商品として陳列されることに近い意味合いです。
これは、平成24年に改正、25年に施行された法律で、施行から3年たったら「45日」から「49日」に延びることになっていました。
平成25年に施行されていますから、平成28年=去年から、ペットショップなどで展示・販売されている子は、どんなに若くても生後49日以上経っている子たち、ということなんです。

生後49日というと、2か月になる前(2回目の 誕生日とおなじ日付を迎えるよりも前)ですよね。
人間の赤ちゃんでいうと、まだ予防接種も打てるようになる前の時期(ロタなど例外もあります)ですし、カンガルーでいえば、お母さんの袋の中を出て生活できるようになる生後8か月まで、あと半年以上もあります。
寿命の短い 犬や猫は、成長も早いので、一概には言えませんが、生後2か月未満ってそれくらいなんだな・・・と なんとなく感じます。
たしかに、若いころに家族に迎えることで、人間と暮らすことに慣れやすかったり、そのおうち独自の生活習慣を受け入れやすかったりと、いい面もたくさんあります。
でも、あんまり若すぎるうちに お母さんやきょうだいと引き離してしまうと、その後問題行動につながることも多いもの。
ときどき、ペットショップなどで、「とにかく若いうちに連れて帰りたい。1日でも若いうちに、若ければ若いほどいい!!」と言っている方を見かけますが、パンやバナナを買うんじゃないんだから・・・だいじょうぶかな・・・と心配になることがあります。

さらに心配になるのが、値札に大きく書かれた「飼いやすい子です。クリスマスプレゼントに最適!」の文字。
だいぶ減ってきたと思っていたのですが、いまだにあるんですね。
クリスマスプレゼントに子犬や子猫。

犬の交配は、晩夏~初秋にシーズンが来ます。
そこから2か月くらいの妊娠期間があり、生まれた子が2か月近く経って 店頭に並べられる時期になるの、ボーナスが出てクリスマス前くらいの ちょうどいまの時期。
いちばん若く店頭に出せる時期が、いちばん値段が高くつけられますから、お店としてもここで売りたいというのはよくわかります。
年末年始、スタッフも減るし、お店がお休みなのに子犬や子猫の世話をするためだけに出勤するのもイヤだし、高く売り切っちゃってのんびりしたいなーーー
そんなひどいお店ばかりではないと、同じどうぶつを相手に仕事をしている身としては信じたいのですが、うーん・・・という売り方をしているお店があるのも事実です。

ジャイアントパンダという生き物を代表して ある意味で「公務」に従事しながら上野で暮らすシャンシャンと、家族の一員として暮らす わんちゃんやねこさん。
立場はちがうけれど、私たちを幸せにしてくれるという点では、どちらも同じです。
そんな彼らの幸せについても、ぜひ考えてみてください。

あなたの家族の幸せの一環、健康管理は当院がお手伝いします。
あなたのご来院、お待ちしています。

戌年の年賀状。写真撮影のコツ、教えます!

来年は戌年ですね。
12年に1度の せっかくの機会だから、愛犬を年賀状に!と考えるみなさんも 多いのではないでしょうか。
家族みんなで 気合を入れてプロに撮ってもらうという方、到底アマチュアとは思えないような すごい機材をお持ちの方、いろんな方がいらっしゃいます。
せっかくの晴れ姿、どうせならいちばんキレイな姿で!と考える方が多いからでしょうか、最近 トリミングの枠が着々と埋まってきております。
もともと、年末年始は ご予約が多く、混みあうのですが、今年はさらに早いようです。

当院でのトリミングは、皮膚病、心臓病やてんかん、がんの子など、一般のサロンではトリミングが受けられない 当院患者様限定で行っています。
数分おきに休み休み進めなければならない子、酸素を使いながらのほうが良い子、獣医師が付きっきりで トリミングというよりはもはや診察になってしまう子…いろいろな状態の子が来ます。
混み合うと、それぞれの子に負担がかかりやすくなったり、トリマーさんだけでなく 獣医師の対応が追いつかなくなってしまう可能性があるため、予約の枠が限られます。
写真の撮影日がもう決まっていたり、家族みんなの都合が合う日はこの日だけ!など 日にちに制約のある患者様は、ぜひ お早めにご連絡を。

さて、そんな 戌年のご家族写真。
プロに頼むほどじゃないし、機材といってもふつうのデジカメやスマホくらいしかないのよね。でも、せっかくだし、うちの子の写真も…
なんて、お思いの方。
ちょっとしたコツを押さえて撮れば、見違える写真が撮れるんです。

ポイントは2つ。
まず、1つ目は、被写体の目にピントを合わせるということ。
目にピントがあっていないと、なんとなくボヤけたり、違和感のある写真になりがちです。
たとえば この写真。
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全体的にピントを合わせているので、なんとなくボヤけています。

主役が誰だか よくわからないというか。
主題が明確でない、違和感の出やすい写真になってしまうのですね。
集合写真のように、全体のようすを伝えるのならいいのですが、年賀状のように うちのこの子を見て!という使い方をするなら、イマイチになってしまいます。
そうはいっても、オートフォーカスでカメラが勝手にピントを合わせるから…とお思いの方。
オートフォーカスは、一点集中でピントを合わせることは苦手なことが多いです。
フワーッとこのへん、という感じでピントが合うものが多いので、うーん、なんだかなあ…という写真が撮れがち。
最近のカメラやスマホは、ピントを合わせたいところにタッチすれば、そこにピントが合うようになっていますから、ぜひそのひと手間をかけ タッチしてからシャッターを切ってください。

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こんなかんじで
もし、そういったタイプのカメラやスマホをお持ちでないのなら、微妙に手の角度や伸ばし方を変えて 何枚も撮りましょう。
何枚も撮った中に、ピタリとピントの合うものがあるはずです。

次のポイントは、<b><u>明るく撮る</b></u>ということ。
年賀状とかでは特に、背景を消して わんちゃんの顔だけを切りだして使ったりしますよね。
このときに、写真が暗いと、なにがなんだかわからないことになりがちです。

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この対策として、いちばん手軽なのは、スマホの無料アプリ、LINEやSNOWで写真を撮ること。
あの手の、勝手に美白補正のかかるアプリを使えば、ふつうに撮っていても 年賀状映えする写真が撮れやすいです。

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毛の白い子など、写真全体が白っぽくて何がなんだか…になってしまったら、写真のアプリから自動補正を使いましょう。
iPhoneなら、右上に出る星と棒のマークをタッチ。
これでいい感じになるはずです。
スマホでなくデジカメで撮りたい という方は、画面の中でも影になった暗めの場所をタッチするか、ピントを合わせたい箇所をタッチして そのままフリック。
機種によって異なりますが、タッチした指を離さず画面上で上下左右どれかの方向に振れば、明るさが変わるはずです。

以前、写真がうまくなりたくて カメラマンバイトをしていたとき、現場で出会ったポートレート撮影の職業カメラマンの方は、いい写真を撮るにはまずいい表情を引き出すこと、と教えてくれました。
それを一度のチャンスで写しとるのがプロだと。
プロのように、一度のチャンスでベストショットを決めるのは難しいかもしれませんが、わんちゃんやねこさんのいちばんいい表情を引き出せるのは 飼い主様なんです。
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いい表情?
一度で撮ろう!と思わず、何枚も撮るうちに 年賀状にふさわしいベストショットが撮れますよ。

表情はだいぶ引きつってしまうかもしれません…が、診察室や待合室で お写真撮影させていただくことも。
あなたのご来院、お待ちしています。

会いにいけるイケメン。オシャレ番長、クリオ君をご覧ください!

加計学園
認可されましたね。
来春開学ですから、2023年の春には、加計学園1期生が獣医師として社会に出てくるわけです。
折しも、島根県で死亡した野鳥から高病原性鳥インフルエンザが検出され、わたしたち獣医師の担う 社会的な役割にもまたスポットが当たる時期です。
飼い主さまのために、小さな家族たちのために、2023年の春から ともに頑張れる獣医師に羽ばたいてほしいと思います。

さて。
そんなニュースの傍ら、当院院長と1号の目を釘付けにしたニュース。
それがこちら。
http://chuplus.jp/paper/article/detail.php?comment_id=503365&comment_sub_id=0&category_id=113&from=news&category_list=113
イケメンで有名なゴリラのシャバーニ君が、東山動植物園の「東山どうぶつ総選挙」で1位になった…というものです。

実は、院長も1号も 名古屋市出身。
名古屋の小学生は、遠足で年に1度は訪れるのが この東山動植物園ですから、ここのニュースとなれば 見逃せません。
シャバーニ君は、ゴリラなのにイケメン…たしかにイケメンだけど…イケメンだけどゴリラ…
ということで、当院内でも話題になったことがあるだけに、ついつい 気にして見てしまいます。

院長「先生観た?昨日の。東山のゴリラのニュース」
1号「観ました。総選挙1位」
院長「ゴリラだけど…」
1号「イケメンだけど…」
奥さん先生「ねえねえ、二人はクリオ君見てくれた?」
院長・1号「えっ」
奥さん先生「ゴリラもいいけどクリオもね!」

というわけで、われわれが見たクリオ君…
は、みなさまに直接 ご覧いただくとして。
われらがイケメン、オシャレ番長のクリオ君コレクションを ご覧ください。

 

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サンタクリオ君 プレゼントちょうだいよー!

 

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落ち葉集めクリオ君 骨惜しみしない姿がさらにイケメン!

 

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ドラキュラクリオ君 ハロウィンも満喫しちゃいます

 

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夏男・クリオ君。レゲエ、砂浜、ビッグウェーブ

 

どうです この イケメンぶり。
シャバーニ君に勝るとも劣らぬ いい男ですよね。
当院では、ゴリライケメンの シャバーニ君には会えませんが、
ブロンズ製イケメンの クリオ君と、大竹まこと似イケメンの 当院院長がお迎えいたします。
イケメン好きのあなたも、そうでないあなたも。
あ、男性が苦手なご家族は、女性獣医師が担当しますので お申し付けくださいね。
あなたのご来院、お待ちしています。

 

しもやけかな?と、軽く考えないで!

なんだかもう完全に秋、冬の空気になってきましたね。
道行く企業戦士のみなさんも、ジャケットはもちろん、トレンチコートやダウン姿の方も多く見かけるようになってきました。
こんなふうに、気温がぐっと下がり、関東でも最低気温が10度を割るようになってくると、増えてくるのが しもやけのご相談なんです。

わんちゃん、ねこさんは、裸足で歩いています。
肉球は、わたしたちの足の裏より だいぶ硬い皮膚…ではありますが、それでもやはり 皮膚。
牛や馬のひづめのように、爪ではありませんから、しもやけになってしまうことがあるんです。
ひづめはひづめで 爪切り(専門用語で 削蹄さくてい といいます)などのケアがたいへんではあるのですが、わんちゃんやねこさんがしもやけになると 歩けなくなってしまうこともあり、とてもたいへんです。

しもやけになると、人間と同じで やはり最初はかゆみがでます。
ずーーーっと足先をなめたり かじったり、毛色の薄い子の場合、なめすぎて足先の毛色が変わってきた…なんてことも。
あれー?と思いつつも様子を見ていると、今度は、あかぎれ・ひび割れに進行してしまうことが。
肉球の皮膚は、ふつうの皮膚よりも厚くて硬いので、あかぎれやひび割れになると傷が深くて治りにくく、やっかいです。
こうなってしまうと、塗り薬だけでは治らず、抗生物質や 中には痛み止めやかゆみ止めなどを飲まないとだめな子も。

しもやけの治療には、わんちゃんやねこさんの皮膚の強さ、飲み薬・塗り薬の合う・合わない、傷口をなめるかどうかや、おさんぽのルート、おうちの床の冷たさなど、さまざまな要因が絡み合います。
一度なってしまうと、繰り返すことも多く、毎冬たいへんな思いをする子も 少なくありません。
オロナインやタイガーバームを塗って様子を見てました…という方も ときどきいらっしゃいますが、様子を見てる間に どんどんこじらしてしまうことがほとんど。
早めに動物病院を受診しましょう。

それから、見た目や初期の症状が しもやけと区別がつかない病気もあります。
これは、アレルギーの一種で、寒くなると発症してしまうもの。
これにかかってしまうと、一般的なしもやけの治療では治らず、アレルギーに対する治療も必要に。
この病気はとてもやっかいで、ふつうはしもやけで済むくらいの気温でも、凍傷を起こしてしまうことがあるんです。
凍傷で、耳の先や肉球の一部、鼻先なんかが欠けてしまう…
都内でふつうに室内飼いしていても、この病気の子は そうなってしまうことがあるんです。

しもやけかな?と軽く考えたり、様子を見たりせず、早めに動物病院にご相談ください。
特に、ダックスちゃんやラブちゃんのように、耳の先の毛が短い子や、元々アレルギー体質の子は 要注意ですよ。

あなたのご来院、お待ちしています。