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はい、栗本動物病院です。

東京都小平市の栗本動物病院です。ときどき更新しています。

今年もやります!健康診断キャンペーン開催中

5月か というほど、暖かかったかと思えば、大雪の降る日もあり。
寒暖差の激しい 季節の変わり目になってきましたね。

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寒い日はやっぱ温泉よねー そうよねー

さて、そんな時期の、当院の風物詩。
健康診断キャンペーンです。

さいきん、健康診断をおすすめする病院さんも増えてきましたね。
そのおかげでますます わんちゃんやねこちゃんの健康寿命が 伸びているなと感じます。
…が。
中には、健康診断を「するだけ」で終わってしまう病院さんもあるようです。
お引っ越しなどで 転院してこられた方が、健康診断もしていたので…と持ってこられた 検査結果。
見れば、今すぐ手を打たないと!というほどに悪い数値の項目があり、当然お薬を処方されていると思ってお話を進めていたら、お薬どころか 病気ですよという話を聞いたこともなかった…
そんな トンデモ事例も耳にしました。

人間の健康診断でもそうですが、結果は印刷されたコメントのみ とか、
そもそもコメントがついていなく、標準の数値が書いてあるだけ なんて結果では、わかりづらいのですよね。
字も小さいですし、印刷された字って どうしても、読む気でかからないと 内容が頭に入ってきません。
だいたい、ああいったコメントというのは 検査の数値が一定の基準に達すると、機械が自動的に書き出すもの。
検査結果をお医者さんが見てもいない…なんてことも よくあるといいます。

検査の数値を出すのは機械でも、その数値をもとに考え、診断をするのが わたしたち獣医師の仕事のはずです。
健康診断 というからには、健康なのか、経過観察や再検査を含めて なにか手を打つ必要があるのか、診断をつけてくれなくては。
そのために、健康診断を受けるのですから。

そんなわけで、当院では 獣医師みずから 検査結果を確認し、すべての子に コメントを書いてお渡しします。
院長…は 金釘流ですので、おもに わたしたち代診獣医師が コメントを書いていますが、たとえ全項目が標準値の子であっても、かならず目を通し、責任を持って診断をしています。
健康診断 ですのでね。

当院が健康診断をおすすめするようになってから、もう7、8年になるでしょうか。
初めての年から 毎年受けているという子もいます。
症状が出て 辛い思いをしてからでなく、検査結果にだけあらわれているうちから、早く手を打つことで、薬も少なく、安く済みます。
病気とわかるのが怖い とか、お金が高いから…なんて言わずに、健康診断を受けてみてください。

健康診断キャンペーンは、3月末まで。
花粉が本格的に飛び始めると、外出もおっくうになりますから。
受けるなら今のうちです。お早めに!
そうそう、検査結果のおしらせは、当院からご自宅へお送りしますので、花粉が飛んでいても心配ご無用です。
あなたのご来院、お待ちしています。

始めてみましょう!ハズバンダリートレーニング

月曜日の夜(と木曜日の夜中の再放送)は アツい夜でしたね。
プロフェッショナル 仕事の流儀 動物スペシャル」、ご覧になりましたか?

あの中で取り上げられていた 秋田県の大森山動物園。
日本のハズバンダリートレーニングの さきがけなんです。

(アルティス動物園にて)

番組でも説明があったように、ハズバンダリートレーニングとは、どうぶつに不必要なストレスを与えずに健康管理をするためのトレーニングのこと。
採血や爪切りなどができるようになれば、キリンがより良く暮らせるようになる。
動物園での生活をより良くするための方法のひとつです。

ときどき、「そんなものは芸と同じ」「野生動物はしないトレーニング。不自然だ」なんて意見を見かけますが、ハズバンダリートレーニングの真髄が伝わっていないと感じます。
というのも、ハズバンダリートレーニングでは、たとえば 爪切りや採血などといった 健康管理を、無理やり押さえつけてするのではなく、どうぶつ自身が楽しめるようにして行うことを目指します。
子どもに歯みがきをさせるとき、大暴れするのを無理に押さえつけてするのではなく、楽しく自主的にできるよう、キャラクターものの歯ブラシを使ったり 甘い歯みがき粉を使ったり、絵本を読み聞かせたり歌ったりと楽しい雰囲気を作ったりしますね。
小児科や耳鼻科などでも、ぬいぐるみを置いたり 診察の前にはおもちゃをわたしたりと、子どもが嫌がらないよう さまざまに工夫をこらしていると思います。
ハズバンダリートレーニングも、それと同じことなんです。

番組では キリンの話をしていましたが、わんちゃんやねこさんも 同じです。
ハズバンダリートレーニングがうまくいくと、爪切りで大暴れしたり、シャンプーやトリミングでパニックになったり、病院へ連れていこうとしたら 隠れて出てこなくなったりといったことがなくなります。

キリンの場合は、食べものを与えながら慣らしていきます。
食べることが最大のよろこびですから、それを使うわけです。
手から食べものを与えてもらうことで、エサ箱に顔を入れれば食べられるといった、決まりきった退屈な生活でなくなります。
刺激のある野生生活に近づける という意味でも、いい方法なのですね。
そして、食べているときに体を触ります。
徐々にいろんなところを触れるようにし、人間が首に触ったり脚に触ったりしてもだいじょうぶなんだと教えるのです。
このように時間をかけ、ゆっくりと慣らしていくことで、徐々に採血したり、爪を切ったりといったことができるようにしていきます。

いっぽう、わんちゃんやねこさんの場合、慣らす方法は食べものに限りません。
既に 撫でられたり、優しく声をかけられたり、オモチャで遊んでもらったりといったことでも 彼らにとってはよろこびですから。
遊びながら爪を触ったり、撫でるついでに唇をめくって歯を見たり。
クレートケージの中でオヤツを与えれば、災害などへの備えにもなりますね。

そう。
わんちゃんやねこさんにとっては、毎日が
ハズバンダリートレーニングのチャンスなんです。
日常のあらゆることを、トレーニングの一環にしてしまえば、数ヶ月で見違えるように変化します。
いまは、爪切りは大暴れ、歯石チェックでは噛みつき、病院へも連れていけないような子でも時間をかけて練習すれば、必ずできるようになります。
なんせ、あの 大きくて怖がりで繊細なキリンができるようになるんですから。

飼い主さまも、わたしたち医療者も、わんちゃんやねこさん自身も、みんながハッピーになれる健康管理。
そのための ハズバンダリートレーニング、始めてみませんか。
まずは、頭を撫でながら頰も撫でてみる。
抱っこしながら握手してみる。
そんな、ちょっとしたことから始めてみましょう。

 

つまずいたら、いつでもご相談くださいね。
あなたのご来院、お待ちしています。

ご存じですか?ファーストドッグ

ついに、トランプ大統領が誕生しましたね!
SATCや ホーム・アローンなど、誰もが知っているような作品にも出演していた 新大統領。
出演作品たちのように、長く愛されるような政権であってほしいと思います。

さて、大統領といえば ファーストドッグや ファーストキャット。
ファーストドッグ、キャットというのは、大統領の飼っているペットの犬や猫のことを指します。
歴代、アメリカの大統領はホワイトハウスでさまざまなペットを飼っていたとされ、しばしば 話題となります。
オバマ氏の飼っていた「ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグ」のボー君のおかげで、今までほとんど知られていなかった犬種が 一躍有名になったり。
クリントン氏は 娘さんが保護した元ノラネコのソックス君を飼っていて、ホワイトハウス内のいろんなところや 公式行事などに顔を出すこともあり、そのたびに話題となりました。

アメリカの大統領だけではありません。
日本の安倍総理大臣も 犬好きで知られ、公邸に住んでいないのは ダックスのロイ君のためだとか。
ロシアのプーチン大統領も 動物好きとして有名で、馬やヒョウ、イルカなど さまざまな動物と楽しそうに過ごす写真が たくさんあります。

そんな中、トランプ大統領一家は 今のところペットは何も飼っていないとされています。
ただ、今後 もしかしたら飼うのでは?といわれているのが ゴールデンドゥードルのパットン君。
聞いたことない種類…珍しい犬種かな?と 思われたかもしれません。
でも、実は パットン君はクォーター犬。
ラブラドールとスタンダード・プードルのハーフ、ラブラドゥードルとゴールデンレトリバーの子どもなんです。

最近、日本ではハーフ犬が流行しているようで、ペットショップなどでも さまざま見かけるようになりました。
マルチーズとプードルのハーフで「マルプー」、
ポメラニアンとダックスのハーフで「ポメックス」なんて言い方で 売られている子も。
こういった ハーフ犬 たちは、それぞれの純血種のかわいさもあれば、ハーフならではのかわいさもあり、
さらに それぞれの純血種の欠点を補いあった、強い子に育つ傾向があり…と、とても人気です。

歴代大統領の多くは、純血種を飼っていたとされています。
もし、トランプ大統領が パットン君と暮らしはじめたら、ミックスの子がファーストドッグになる ということに。
ファーストドッグになった犬種は、その後ブームになることも多いもの。
ゴールデンドゥードルは 大型犬ですが、明るくて優しい性格で 頭も良い子が多いので、もしかしたら日本でも 人気が出るかもしれません。
実際、オバマ氏が大統領に就任する前の2008年、 ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグはJKCの登録犬数ランキング圏外。
つまり、日本にはほとんどいない犬種でした。
しかし、氏の就任後、2009年のランキングでは 117位まで駆け上がります。
なんと、頭数にして 15頭。
0頭から15頭、しかも、あのサイズの犬が!?と、思いますよね。
同じことが、ゴールデンドゥードルにも起こるかもしれません。

当院、ゴールデンドゥードルやポーチュギーズ・ウォーター・ドッグなど、大型カワイコちゃんのご来院も 大歓迎です。

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あ、シェパードも もちろん大歓迎ですよ!
もしかしたら、スタッフがカメラを持ってにじり寄るかもしれません。
あなたのご来院、お待ちしております。

獣医師 になりたいあなたへ

2017年です。
獣医師のみなさん、22条の届出の締め切り、もうすぐですよー!

 

さて、新年最初の記事は 求人のお知らせ。
当院で、4月からともに働ける獣医師、看護師さんを募集いたします。

 

2月になれば、国家試験がもうすぐ。
6年生は、いままさに追い込みの時期ですね。
国家試験にさえ受かればこっちのもの、「先生!」なんてよばれてちやほやされて、えへへへへ…
今どきまだそんな勘違いをしている学生さんはもう少ないかもしれませんが、
獣医師というのは 国家試験にさえ受かればいいというものではありません。
試験に受かったところが スタート地点なんです。
スタート地点では、みんなまだ ただの「免許を持った人」。
そこから、獣医師となり、成長していくのには、たくさんの経験を積んでいかなければなりません。

 

当院では、経験をどんどん積んでいけます。
診察ができまーす!という病院さんは たくさんありますが、当院はひと味ちがいます。
診察 とひとくちに言っても、飼い主さんやどうぶつたちの訴えをきちんと聴けているか?口に出さないような ちょっとした気がかりに気づけるか?治療方針を押しつけていないか?…
ありとあらゆることに気を配り、常に最新の情報を勉強し、そしてそれを最大限に活かす。
診察 って、ほんとうに奥が深いんです。

 

臨床は、手の届く範囲がとても狭いです。
何万匹もの子を助けられるような すごい薬を作れるわけでもなければ、
いま辛い目に遭っていたり これから遭ってしまう何千、何万匹もの子たちを減らせる素敵な法律を作れるわけでもありません。
一生頑張り続けても、この手で何かしてあげられる子は、きっととても少ない。
だから、目の前の、手の届くこの飼い主さんとこの子にはこの治療がベスト!と、あなた自身が 自信を持って言えるレベルにまで育ってもらいたい。
当院はそう考えています。

 

「先生にみてもらえてよかった」
あなたには、そんなふうに言われる「獣医師」になってほしい。
そのために必要なのは、ほんものの経験値です。
当院には、それがあります。
「免許を持ってるだけの人」を、そろそろ卒業しませんか。

新卒、既卒、問いません。

わたしたちとおなじ熱量で、飼い主さまやどうぶつたち、そして 小動物臨床というものに向き合えるあなたと働きたいのです。

 

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看板犬のオシンコと 看板猫のギャルコも 大歓迎いたします☆

…たぶん。

 

ご応募はもちろん、まずは見学してみたい…という方も。
話を聞いてみるだけ、でもかまいません。
042-323-4567 まで、一度 お電話ください。
お待ちしています。

2016年の終わりに

みなさま、クリスマス、いかがお過ごしでしたか?
1号も クリスマスにかこつけ、食洗機にカメラと お買いものを楽しみました。
…キレイになったお皿の写真など、いっぱい撮りたいと思います。

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おっとまちがい

 

まずは 業務連絡から。
当院、年内は30日まで診療いたします。通常の金曜と同じく、最終受付は午後7時半です。
年明けは 4日から診療開始いたします。

 

さて、今年最後の記事は やっぱりこのひとことに尽きます。
当ブログにお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

動物病院ぽい話題から、ぽくない話題まで、さまざま取り扱っている 当ブログ。
はてなスターTwitterFacebookからはもちろん、診察中にリアクションをいただいたこともありました。
リツイートや いいね!はもとより、お読みいただいた みなさまに励まされて ブログを書いてきました。

2017年は、さらにわかりやすく、おもしろく、そして あなたに響く、そんなブログを目指していきたいと思います。
あと、2017年中に 一度はホッテントリ入りします!!
はてななんで。(LIFE!のエグゼクティブゼネラルマネージャー三津谷さんのモノマネで)

 

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なんか それっぽい写真が撮れるよう、写真道にも 邁進します。

 

オンラインでも、オフラインでも。
どうぞ、気軽に絡んでください。
あなたの絡み、お待ちしています。

いたーいあかぎれ、パックリ割れに…おためしください!

肌荒れの時期です。
うちの1歳児も 肌がカサカサで、ベビーローションに加えて クリームも使い始めました。
ああ お風呂あがり、またママのスキンケアが遅くなる…

冬になり、湿度が下がって、カサカサになるのは わたしたち人間だけではありません。
わんちゃんねこちゃんも もちろん乾燥するんです。
彼らの体でいちばん乾燥しやすいのは、実は足の裏なんです。

くちびるが乾燥しているとき、なめてしまうとより乾燥がすすんでしまうのは 有名ですよね。
指のひび割れやあかぎれ、主婦湿疹も、悪化させてしまうのは 洗濯や食器洗いなどの水仕事。
そう。
肌荒れのときは、濡らしてはいけないんです。
でも、わんちゃんねこちゃんは 荒れてくるとなめて治そうとします。
足の裏を延々となめてなめて、毛の色が赤茶色に変わってしまった…なんてご相談を受けることも。

変わってしまった毛色は もどらないことがほとんど…とお伝えすると、ガッカリされる方も多いです。
見た目が変わってしまうのは やっぱりかわいそうですよね。
ただ、この 毛の変色自体は、わたしたちの皮膚のシミなどと同様、それ自体が悪さをするものではありません。

いっぽう、足の裏は放っておくと どんどんと悪化していきます。
カサカサがひび割れ、あかぎれ、パックリ割れまでいってしまうことも 放置すればよくあること。
そうなると、痛くて足をつけなくなったり、痛みからなんだかずっと機嫌が悪かったり。
傷口からばい菌が入りこめば、腫れ上がって歩けなくなることもあるんです。

そんなふうにさせないために、お店ではいろーーんな商品が売られています。
中には、人間用のハンドクリームかな?と思うような 成分のものも。
でもね。
当院は、いわゆるふつうの ワセリン をおすすめしています。
ドラッグストアとかで安く売ってる、黄色っぽくてべたべたの、そう あのワセリンです。

おもな理由は3つ。
まず、フタをするだけのシンプルさ。
ワセリンは、美容クリームなどと違い、有効成分が中へ入り込みんで効く…ということがありません。
だから、キズで敏感になっているところへ強い成分で悪化させてしまう…といったおそれがありません。
それから、ベタつきによる 滑り止め効果。
カサカサに乾燥した肉球は、つるっつるの靴底とおなじでとても滑りやすいもの。
ツルッとなってしまい、思わず踏ん張って腰を痛めてしまった…なんて、この時期よく聴く話ですが、どうぶつたちも同じなんです。
塗り過ぎるとかえって滑りやすくなりますから、塗る量にはご注意ください。
そして、何よりも安いことと、少量から手に入ること。
足裏、肉球は、わたしたちでいう 靴底。
そこへ使うクリーム類は、どうしても 汚れやすいので、できれば専用にしたいし。
あんまり大きいサイズだと、汚れがどんどん溜まってしまうから、小さいものをどんどん使い切れるほうがいいし。
こういったニーズを満たしてくれるのは、やはりワセリン。
おすすめです。

わんちゃんやねこちゃんが 足先をやたら気にしてなめてるな…、
そんなときに いちどお試しください。
そのときには、チョコやチェリーなど 香りのついてないものを。
香りのついたものは、却って気にしてしまう子が多いです。
また、精油などのアロマを加えるのは、ねこちゃん用には絶対ナシ。
わんちゃん用には、あの小さいサイズのワセリンに 1滴のティーツリーオイルなら大丈夫です…が、肌荒れしているなら 何も入れずにワセリンだけで様子を見るほうが安心ですよ。

ワセリンを塗って 数日様子を見て。
それでもなめるのがひどくなったり、妙に機嫌が悪かったら…
もしかしたらキズができているかもしれません。
肉球の黒い子などは、キズが見つけにくいこともよくあります。
抗生物質や痛み止めを使ったほうが、早く痛みが取れるかも。
いちど ご相談ください。

あなたのご来院、お待ちしています。

 

 

アロマ大掃除はちょっと待った!危険なアロマにご注意を

大掃除の季節です。
今年は、22条届出の年 というのもあり、例年以上に大掃除の重要な年。
掃除は好きではないけれど、掃除道具は好きな1号。
掃除機から 各種洗剤まで、情報収集が楽しい時期です。

さて、情報収集を続けていると、なんとなく流行りみたいなものが見えてきます。
ここ最近、ゴシゴシこする とか、とにかくがんばってキレイにする というより、ラクしてキレイに を謳ったものがとにかく多いです。
激●ち君などのメラミンスポンジが大きく取り上げられるようになったころから、この傾向は続いている気がします。
そして、そんな ラクしてキレイに の流れで、セスキや重曹といったものを使う方も増えてきました。
界面活性剤を含み、油汚れを乳化して落とす…いわゆるオイルクレンジングのような洗剤を使うのではなく、pHをアルカリに傾けることで、油汚れをはじめ 酸性の汚れが簡単に落ちるというもの。
こういったアルカリ化剤のたぐいは、環境にかける負荷が小さく、洗剤に比べて安く入手しやすいため、ナチュラルクリーニング とか、エコおそうじ なんて言われることも。
洗剤残りなどを気にしなくてもいいので、ペットや赤ちゃんのいるおうちでは、洗剤をやめて家じゅうこれ!という記事も見かけました。

いわゆる洗剤には、たいがい香りがついているもの。
ミント(ハッカ)などのスッキリする香りや、グリーンの香り、なつかしの昭和の石けんを思わせる香りのものまで。
いっぽう、セスキや重曹はただ粉を水に溶かしただけの無臭の洗浄液です。
なんの匂いもないので、「精油を混ぜて、好きな香りを楽しみましょう」なんて書いてあるサイトも。

でもね。
ペットや 赤ちゃんのいるおうちこそ、精油を使うには注意が必要なんです。
精油というのは、植物のつくりだすさまざまな物質を うんと濃縮したもの。
効き目も濃いですが、副作用の出かたも強いのです。

猫さんは、身体のつくり上、代謝できない物質を含む精油が何種類かあり、少量でも中毒を起こす危険があります。
違う言い方をすれば、猫さんの身体に取り込まれたときに ごく微量であっても命の保証のない精油がいくつもある…ということ。
身体に取り込まれる というのは、皮膚に塗るだけでなく、吸い込む という経路でも。
つまり、いい香りでアロマ大掃除 のつもりが、大切な猫さんを苦しめたり、寿命を縮めることにもなりかねない ということなんです。

では、具体的にどんな精油が危険なのかというと、
パチュリ、ミルラ、ペパーミント、ローズマリー カンファー、レモン、グレープフルーツ、サイプレス、ユーカリ、ティーツリー、フランキンセンス、…
アロマ掃除やアロマ洗濯をすすめるサイトに載っていたものだけでも こんなにありますが、他にもまだまだあるんです。

先生によっては、「猫さんの皮膚に塗らなければ大丈夫」という先生もいますが、当院はあまりおすすめしません。
他に方法がないのならともかく、拭き掃除や磨き掃除に使う洗浄液が無臭だって、何も問題ないからです。
掃除の間いい香りを楽しみたいのなら、マスクに精油を付けて掃除すればいいこと。
わざわざ洗浄液に精油を加え、危険を冒す必要はありませんよね。

精油でオシャレなアロマライフ も素敵ですが、使い方には注意が必要。
原液を使わない・必ず薄める という一般的なことはもちろん、猫さんには舐めさせない・触らせない ということにも気をつけて アロマを楽しんでくださいね。

 

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ボクは全然平気なんですけどね…(クリオ君はブロンズ製)